2022.7.9(土)
一夜明けて
安倍さんが亡くなり、一夜明けた。
うちは夫婦とも安倍さんファンなので、カミさんもかなり気落ちしている。マスコミなりネットでは、これからもしばらくはいろんな情報・発信があるやろうけれど、自分が思うようなところは「よもぎねこです♪」さんが書かれているので、省略。ただ今回の事件は、幕末維新の頃から昭和初期の頃においての要人暗殺事件を思い起こさせると共に、個人的な印象でいうと、ふいにジョン・レノンが亡くなった時の状況も浮かんできた。
安倍兄弟姉妹
安倍さんは、67歳。
不思議な一致ながら、お父さん・晋太郎さんもその歳で亡くなられたようだ。お父さんの場合はかなり重い病気だったらしいけれど、安倍さんは新しい薬で持病の状況も良い方向にあると聞いていただけに、少なくなともまだ10年…いやいや20年ぐらいは元気でいていただいて、国内国外の多方面で力を発揮してほしかった。
山下達郎さんの曲『アトムの子』で《どんなに大きくなっても 僕等はアトムの子供さ》というフレーズがある。それから転用すると、うちら夫婦は安倍ブラザーズ・シスターズてな思いを抱いて、安倍さんの思いを受け継いでいかないとな。
そんな事を考えていると。
懐かしい中原中也の詩が、ぽっかりと頭に浮かんできた。詩のはじまりのフレーズも「ポッカリ」なので、なにかトリガーがかかったのかもしれん。久しぶりにこの詩を読み返してみると、安倍さんの思い出になにやら繋がって、不思議にマッチしている気がする。
湖上(中原中也)
ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮べて出掛けませう、
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。
沖に出たらば暗いでせう、
櫂(かい)から滴垂(したた)る水の音は
昵懇(ちか)しいものに聞こえませう、
――あなたの言葉の杜切(とぎ)れ間を。
月は聴き耳立てるでせう、
すこしは降りても来るでせう、
われら接唇(くちづけ)する時に
月は頭上にあるでせう。
あなたはなほも、語るでせう、
よしないことや拗言(すねごと)や、
洩らさず私は聴くでせう、
――けれど漕ぐ手はやめないで。
ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮べて出掛けませう、
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。

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